ひとり言

【日記】大掃除で書類整理をしていた時に出てきた2021年の中日春秋の秀逸な記事

中日春秋

こんにちは。大掃除すすんでいますか?

 

私は、書類の内容を確認するたびに手が止まってしまい

 

全然進みません!!

 

書類ぐらいその都度処分すればいいのですが、私は思い出と共に保管してしまうんです。大事な思いでのひとつ…というわけではないのですが、2021年の中日春秋の記事も保管しておりました。この文章の流れが「ビビッ」ときまして。

中日春秋

古い映画などで炭鉱従事者がカゴに入ったカナリアを連れて行動を進んでいく場面にお目にかかることがある。いわゆる、「炭坑のカナリア」である。

人間よりも有害ガスに敏感なカナリアが衰弱すれば、危険な場所ということが分かる。動物を使うあたり、古い方法かと思えば、存外新しく、広まったのは1910年代という。80年代以降は性能が高く、安価な検出器が使用され、カナリアはお役御免になったそうだ。

どうやら、わが国の「カナリア」は危険を教えてくれないらしい。新型コロナウイルス対策のスマートフォン向けの接触確認アプリ「COCOA]のことである。不具合のせいでアンドロイド版のスマートフォン利用者には感染者と濃厚接触していた場合でも、通知されていなかったそうだ。

厚労省もよほど、お忙しいのだろう。昨年9月からの不調が最近まで分からなかったという。「COCOA」という名の炭坑のカナリアはとうに息絶えていたが、利用者はそれを知らされぬまま危険な炭坑を歩き回っていたということか。

<歌を忘れたカナリヤはうしろの山にすてましょか>。古い童謡の「かなりや」(西条八十作詞)が浮かぶ。危険を教えてくれぬアプリならば「うしろの山に」と言いたくなる。

不具合の解消は2月中旬の見通し。感染のピークには間に合わなかった、冷めた、「COCOA」である。2021.2.82.8

引用:中日新聞 中日春秋より

 

 

この文章、今読んでも素晴らしい。

 

私でもわかりやすく、導入が進んでくれる。知識を入れ込みながら、流れるように行政にメスを入れる。

 

どうしたら、こんなに引き付けるすばらしい文章が書けるのか?そんな疑問と感動から保管してありました。今回は整理するために紙は破棄しますが、ここに残して見返したいと思います。