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【映画】『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観る前に、1つだけ見直すとしたらどの作品か

2019年4月26日(金)公開『アベンジャーズ / エンドゲーム』
 
 
6つ全てを集めると、指を鳴らすだけで全宇宙の生命の半分を滅ぼせるというインフィニティ・ストーンは、残らず全て最凶最悪の敵サノスの手に渡ってしまった…。サノスは野望を達成し、多くのヒーローたちも消えてしまう。
残ったのは、アベンジャーズ結成の初期メンバーを中心としたヒーローたち。
彼らは、この敗北からどうやって立ち上がるのか…?そして、消えていった仲間たちを救うことができるのか…?
引用元:ディズニー映画公式サイト
 
 
公開まであと10日となった「アベンジャーズ / エンドゲーム」ですが、マーベル関連作品を全て見尽くすのは難しいですよね。では、もし1つだけおさらいするとしたらどの作品でしょうか。それは間違いなく前作にあたる2018年公開の『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』をオススメします!
 
 
 
 

アメリカの歴史から誕生したヒーローたち

マーベル・コミックの源流は1939年に設立した「Timely Comics(タイムリー・コミックス)」です。1957年に現在の「マーベル・コミックス」になりました。
 
 
 
 
2018年11月に95歳で亡くなった漫画の原作者スタン・リーは17歳からストーリーの執筆をしていたというから驚きです。マーベル映画では”大迫力なアクションや壮大なストーリー”が見どころですが、原作コミックス(つまりアメリカンヒーロー誕生)の背景にはスタンリーが生き抜いた時代の戦争や大衆運動が関係していることわかります。
 
 
キャプテンアメリカと第二次世界大戦
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1939年~1945年にかけて世界を巻き込む人類最大の戦争「第二次世界大戦」が勃発。アメリカは日本(枢軸国)と敵対する連合国として関係しています。日本では終戦の日を8月15日としていますが、これは太平洋戦争の終結により第二次世界大戦が幕を閉じたことを指しています。ポツダム宣言の受諾により終戦とされましたが、終戦のたった9日前の8月6日に広島市に、9日には長崎市に原爆が投下されています。荒れ狂う世界情勢の中で軍人である「キャプテン・アメリカ」のストーリーが執筆されていることがわかります。
 
 

ブラックパンサーと人種差別
1960年代にはアメリカ国内でキング牧師を中心とした公民権運動(人種差別による抗議運動)が盛んになります。法的な部分では1964年に「公民権法」が成立しましたが、経済的な格差は解消されませんでした。
そんなさ中の1966年に「ブラックパンサー」がコミックで初登場しています。ブラックパンサーの着想はパルプ小説であるようですが”アフリカ系のスーパーヒーロー”が初めて主流のコミックに出たことになります。アメリカ社会が抱える問題などが反映されながらヒーローが必要とされ、誕生してきました。
 

「アベンジャーズ」シリーズについて

上記のような秘話を除いても「生まれや考え方、能力も違うヒーロー達が団結して巨悪に立ち向かう姿」は人々の心を動かします。時に仲間割れもしながら一歩ずつ前進していく。才能に恵まれながらも戦い続けるヒーローの姿に心を打たれます。コミックによるアベンジャーズの初登場は1963年です。それから49年の時を超えて、2012年に映画『アベンジャーズ』が上映されました。
「アベンジャーズ」シリーズ一覧
2012年『アベンジャーズ』
2015年『アベンジャーズ / エイジ・オブ・ウルトロン』
2018年『アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー』
2019年『アベンジャーズ / エンドゲーム』
 
 

「アベンジ」とは個人的理由ではなく”正義感”による悪への報復を意味しています。マーベル・コミックの実写映画第一弾は2008年の『アイアンマン』であり、この映画が成功したことでシリーズ作品を作り出すことができるようになりました。これらのシリーズはいくつかのヒーロー映画が交じり合った(合流した)世界観の作品です。「マーベル・シネマティック・ユニバース」と称され、個々のヒーロー作品が関連しながらストーリーが展開されています。
 
 
前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではインフィニティーストーンを巡った、ヒーローたちの絶望を描きました。今作の『アベンジャーズ / エンドゲーム』ではどのように未来を切り開くのか。生き延びた者たちの選択とアベンジをぜひこの目で見届けたいと思います!
 

 
『アベンジャーズ / エンドゲーム』では来場者特典があるようです。数量限定なので早めに劇場に足を運んでGETしてくださいね!